今日、自転車に乗って買い物に行くと
歩道に満開のつつじの花が咲いていた。
気持ち良い風を感じながら、
つつじのピンクや赤や白の彩りの横を通り過ぎた。
しばらく走っていると、
街路樹は澄み切った青空に映える
きみどり色の若葉で
生き生きしていた。
あぁ、
どんな世の中であっても、
毎年こうやって季節はめぐるんだ。
季節が来たら
誰に教えられるでもなく、
自分が咲くときを知っているかのように
ちゃんと咲く。
寒い冬でも、
暖かいところに移動する動物とは違い、
じっとそこで寒さを耐え忍ぶ。
苦しいときを知っているからこそ、
冬が終わったあと、
芽吹く命は、何よりも美しい。
そして、強い。
どんなに苦しいときがあったとしても、
そのあとに来る春のために
ちゃんとそのときを待とう。
そして、そのときが来たら
ちゃんと咲こう。
苦しいときを知っているからこそ、
美しく、強く在る
花や草木のように。